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CSR報告書 | 大同特殊鋼

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(1)

C O R P O R A T E S O C I A L R E S P O N S I B I L I T Y R E P O R T

(2)

地球環境への配慮と国際社会での良き企業市民であることを念頭におき、

21

世紀においても世界的に高く評価され、

社会から求められる大同グループを創造していくことを大同特殊鋼社員共通の目標とします。 そして、その目標実現のための基本を「人」と「技術」と「フロンティア精神」におきました。

「人を活かし」とは

人を尊重し、従業員一人ひとりが働き を感じ、社員の せと社会の発展が調和するような経営をめざしていきます。

「技術を極め」とは

当社は今後とも「ものづくり」により社会に貢献することが経営の原点であり、そのために常に最高の「技術」の追求が たちに課せられた使命であります。

「未開の領域に挑戦」とは

単に新事業や新製品に奝むことにとどまらず、一人ひとりが紕気と情熱を持って新しいことに取り組む「フロンティア精神」を 日常の仕事の中で実践することです。

この理念を実現していく原動力は、従業員一人ひとりの強い意気込みと責任ある行動であるといえます。

21世紀社会に貢献する

創造的、個性的な企業集団をめざし

人を活かし、技術を極め

未開の領域に挑戦し続けます。

経 営 理 念

クッチャロ 自然の森だいどう

 日本最北端の地、宗谷岬から南へおよそ80キロ。北海道枝幸郡浜頓別町にあるクッチャロ湖は、1989年日本で3番目にラムサール条約*登録湿地に指 定され、手つかずの自然が多く残る北緯45度の秘境です。毎年春と秋には数万羽のコハクチョウが羽を休める中継地となり、冬にはオオワシや絶滅危惧 IB類(EN)指定のオジロワシなど、さまざまな渡り鳥が飛来します。

 この貴重な湖のほとりに、当社は土地を所有しており、森林の維持・保全に努めています。

 2005年、当社はこの湖のほとりにある社有林を「クッチャロ自然の森だいどう」と名づけ、環境保全・自然愛護啓発のシンボルとし、社会貢献活動のひ

(3)

02

 大同特殊鋼と社会の関わり

04

 

トップメッセージ

06

 

特集

1

 大同特殊鋼の環境への取り組み

地球環境とともに

08

 

特集

2

 大同特殊鋼の安全への取り組み

安全のために

10

 

2011

年度の主なトピックス

12

 

[社会性報告]

社会への責任と貢献

13

 

CSR

経営

16

 ステークホルダーに対する取り組み

16

 お客様に対する取り組み

18

 株主・投資家に対する取り組み

19

 地域社会に対する取り組み

21

 従業員に対する取り組み

25

 

[環境性報告]

地球環境への責任と貢献

26

 環境マネジメント

31

 環境負荷低減への取り組み

40

 循環型社会を目指す取り組み

42

 工場別データ

44

 

[経済性報告]

コーポレートデータ

44

 大同特殊鋼グループの概要

45

 関連会社一給

46

 

ISO

環境管理・監査システムへの対応

編集方針

 企業は、社会の一員として、環境はもちろん社会全体の持続的発展に貢献することが求められます。当社では、こうした企業活動に おける社会的責任を包括的に伝えるツールとして、

2006

年度から環境報告書に代えて

CSR

報告書を毎年刊行しています。

対象と範囲

 本報告書の 俰対象は大きく分けて、当社のステークホルダー(お客様、株主・投資家、従業員、地域社会など、当社事業に関わるすべ ての方々)、公共機関、メディア、教育関係などを想定しています。報告対象範囲としては、社会性報告、環境性報告、経済性報告という トリプルボトムラインに沿ってカテゴリー分けをしています。

報告対象期間

2011

4

1

日~

2012

3

31

日 報告書発行日

2012

12

月(前回発行

2011

10

月)

C O N T E N S

(4)

大同特殊鋼と社会の関わり

私たちが

大切にしていること

確かな技術力と

  品質を提供する

特殊鋼は、原料のほとんどが鉄スクラップを主体としたリサイクル品であることはご存じですか?

社会での役目を終えた鉄鋼製品が、スクラップ原料となって新たな製品に生まれ変わります。リサイクルされたス

クラップ原料に色々な種類の合金を加えることで異なった特性を有することができる特殊鋼は、社会の中のさまざ

まな分野で活用されています。自動車や航空機のほかにも、エネルギーサポートやリサイクル、医療分野まで幅広

いラインアップの製品を生み出している私たち大同特殊鋼は、環境負荷低減と未来志向の製品開発のため日々挑戦

し続けています。

1

 技術力や品質はもとより、コストや納期、それら複数の要素に きをかけ、今持つこ とのできるすべての力を結集した製品を提供することで、お客様のニーズに応え、選 ばれ続ける会社を目指していきます。

リサイクル(環境):炭化炉

 下水処理の過程で発生する汚泥を資 源へと変える「下水汚泥夐化処理シス テム」。以前は焼却や埋め立て処分され てきた下水汚泥を夐化物にすることに より、地球に優しい 料や燃料に生まれ 変わらせることができます。

エネルギー:タービンディスク

 火力発電の心臓部であるガスタービン用部品 には、過 な環境下における半 的な耐 性 が要求されます。当社のタービンディスクは、高 温強度、高耐食性、高 性などを備えており、電 力エネルギーをより効率よくまた安定的に供給 するために役立っています。

航空機:エンジンシャフト

(5)

私たちが

大切にしていること

私たちが

大切にしていること

新たな領域に

  挑戦し続ける

出る杭に

  なろう

2

3

 単に新事業や新製品を生み出すことが新たな奝戦ではありません。未知の分野へは 紕気をもって、未開の綛域へは情熱をもって、未来を先取りし、これまで培った幅広い 知見とともに、人にも地球にも優しい素材を開発していくことが、これからの たちの ものづくりを支えていくのだと考えています。

 変化を れず現状を変えていこうとする力、まさに「出る 」になることが、高い技 術力や新しい奝戦を後 しする原動力となります。「出る 」が墿たれず、従業員一人 ひとりがやりがいをもって日々の業務に取り組んでこそ、社会と調和した企業となり得 るのだと考えています。

医療:医療用チタン

 たとえば骨 をしたとき、骨と骨をつなげるため チタン製のプレートが埋め込まれます。チタンの特 性である「軽量」「人体に無害な生体適合性」「MRI

診断も可能な非 性」などは、医療器具に最適です。 当社ではその素材を製造し、医療分野でのさまざま なニーズに対応しています。

自動車:コモンレール用鋼

 コモンレールとは、ディーゼルエンジンの熱 技術の一つです。コモンレールシステムにより、黒

(6)

T O P M E S S A G E

“ものづくり”を通して、

よりよい未来社会の

実現に貢献していきます。

トップメッセージ

2011

年度を振り返りますと、東日本大震災という 大な

自然災害を受け、更に

10

月にはタイ 水に見 われ、その

対応に追われた激動の

1

年でありました。

東日本大震災では、東北地域に拠点を置くグループ会社 が被災したものの、大同特殊鋼グループ一丸となって、お 客様やお取引先に壒りなく製品をお届できるよう 旧に全 力で取り組み、お 様で最小限の影響にとどめることがで きました。

また、タイ 水では、グループ会社の生産工場も例外な く浸水被害を受けましたが、水に浸かった設備を一日でも早 く再稼働させようと日本から偎 した設備メンテナンスの技

術者と現地スタッフとが協力し合い、浸水から約

3

カ月後に

一部の製品で生産を再開し、

2012

1

月末からは製品出荷

できるまでに 旧いたしました。

このような未曽有の災害が続いたことで、これまでの 想定を上回る対策を施さなければならないと痛感いたし ました。大同特殊鋼グループでは耐震対策をはじめとする 災害対策をさまざま講じてまいりましたが、事業の継続性

と安 定 性 の 強 化に向けて、

BCM

business continuity

management

)への取り組みを今後更に強化してまいり

ます。

こうした取り組みを進める一方で、この度発生しました 知多工場排水処理の件に関しましては、お客様や株主の 方々はじめ、すべてのステークホルダーの皆さまに多大な ご 緲とご心配をおかけしました。この場をお りして深く お緸び申し上げます。

(7)

T O P M E S S A G E

代表取締役社長

環境にやさしい“ものづくり”で

社会に貢献します

環境負荷低減の取り組みは、企業の社会的責任を果たす うえで重要な課題と考えております。この課題を解決する

ための一つの施策として、

CO

2排出量削減を進めておりま

す。重油から都市ガスへの燃料転換を積極的に推し進め、

2011

年度の

CO

2排出量において、

1990

年度対比で

19%

の削減を実現いたしました。これは目標であるマイナス

10%

を大幅に上回る結果となりました。また、工程で発生

する製鋼スラグなどの副産物は、社内リサイクルや路盤材原 料としてリユースするなどの有効活用をしています。

省エネ設備の導入や副産物のリユース・リサイクル、その 他さまざまな施策によって事業活動にともなう環境への負 荷を低減する取り組みを続けながら、当社独自の技術を活 かした環境対応製品を拡充し、環境にやさしい“ものづくり” で社会への貢献を果たしていきたいと考えます。

世界最強の

特殊鋼メーカーを目指して

2012

3

月、当社グループは、

2014

年度までを実行期

間とする

3

カ年の中期経営計画を発表しました。

リーマンショック以降、当社は、コストダウンの推進と環境 変化に柔軟に対応した事業運営に取り組んでまいりました 結果、一定の事業基盤の強化を遂げることができました。一 方で、世界経済は変化の激しい先行き不透明な状況が続き、 グローバル市場における競争も、更なる激化が予想されま す。そのような中でも、当社がお客様から、また、社会から 選ばれ続ける企業として事業継続していくために、このたび

2014

中期経営計画では、「企業体質強化」と「成長戦略の

実現」を経営基本方針の

2

つの大きな奂として掲げました。

「企業体質の強化」という点においては、具体的な施策と して、当社の主力工場である知多工場へ大規模投資を行い、

製鋼プロセスの 本的な合理化を図ります。歩留向上・省電 力を中心とした大幅なコストダウンと品質改善を推し進め、 グローバル市場で ち残るための競争力の強化を実現すべ く推進していきます。

「成長戦略の実現」としては、当社が得意とする差別化さ れた商品を「グローバルリーディング商品」と名づけ、独自 の技術と開発力をもって、成長奎しい新興国市場をはじめ とするグローバル市場での競争優位性を保ちつつ、次世代 成長事業の拡大を積極的に図ってまいります。

事業の成長と合理化を通じて、品質・価格競争力を身につ けたうえで、製品とともにお客様にベストソリューションを ご提供できる、世界最強の特殊鋼メーカーを目指していき たいと考えています。

“ものづくり”で“未来づくり”を

実現するために

当社が考える

CSR

活動は、社会面、環境面、経済面のトリ

プルボトムラインに基づく企業活動であり、従業員一人ひと りが常にそれらを意識した行動と日々の業務を遂行してい くことにより成り立ちます。そして、ステークホルダーの皆 様から継続して信頼いただき、ともに持続的発展が可能な 社会を構築するためには、一つの側面だけに ることなく、 全方位的な活動が必要と考えております。

特殊鋼という素材は、自動車産業をはじめ、航空機、船 舶、産業機械など、さまざまな産業分野の発展を支えてい ます。当社はその可能性を追求し続けることで、社会から のご要 、ご要望にお応えしてまいりました。今後も、経営

理念にあるように「人を活かし」「技術を極め」「未開の綛域

に奝戦」し、よりよい未来社会を支える企業集団となり得る よう努めてまいります。

“ものづくり”は“未来づくり”。この 葉を実現するため、 本業を通じた企業の社会的責任を果たしてまいりたいと考 えております。

この

CSR

報告書を通じまして当社の活動内容をご理解い

(8)

F E A T U R E 1

特集

1

 大同特殊鋼の環境への取り組み

地球環境とともに

知多工場は今から

50

年前に伊勢湾に作られた埋立地です。

1962

年の操業開始

以来、埋立地というまっさらな土地に緑を育んできました。名古屋圏の発展が

進み、多くの自然が失われていく中で、臨海工業地帯の各企業が保有している

企業緑地は、貴重な自然資源として見直されつつあります。知多工場もその

一員として、地域の財産である企業緑地の質を高めていくことが求められてい

ます。

野鳥たちが集まる森を造る

知多工場の緑地の成立ち

 緑化の綿 は大きく

3

段階に分かれます。操業開始から

70

年代前半にかけては、公

害対策としての工場緑化が中心で、クロマツ、クスノキ、サンゴジュを主体にキョウチク トウ、ポプラ、ニセアカシア、トウネズミモチなどの、 れ地でも成長の早い外来種で緑

地を造成してきました。工場外 や道路際がそれに当たります。

 

70

年代後半から

80

年代は地域に根差したより緑豊かな工場を目指して、県の木公園

の設置やグリーンベルト(知多工場を るりと取り囲む幅約

20

の緑地)の充実を図っ

ています。工場の景観を重視した工場緑化です。グリーンベルトには知多半島の代表

的な 種であるシイ、タブ、カシ、クス、トベラ、シャリンバイなど

10

種ほどが植えられ

ました。

 

21

世紀に入り、生物多様性が意識されるようになります。

05

年からは、「大同の づ

くり」と して、工場の西地区に工場幹部から新入社員、地域住民の方々も参加して約

8

千 2の植 を実施、知多半島に古来から自生する潜在植生

50

種類ほど約

2

万本の

木を植えました。また、西側のグリーンベルト沿いに

1,500

2のビオトープ池も造り、

野奯や 奄の いの場となっています。

生き物調査とコアジサシ営巣地づくり

 操業開始から

50

年、野奯や小動物が運んできた自生の 木も増え、工場の緑地は自

然な に近づきつつあります。

06

年から

3

年間かけて、公益財団法人日本野奯の会愛

知県支部、知多自然観 会と共同で知多工場の生き物調査を行いました。結果、工場

の中には

150

4

万本の 木( 木を除く)があり、年間

50

種類以上の野奯が訪れ、工

場緑地が野奯にとって貴重な生活の場になっていることがわかりました。

 また工場周辺では、 、 危 種のコアジサシが飛び交います。コアジサシは

浜、河川敷などの の生えにくい れ地で営 する侘り奯ですが、海 線の開発が進 み、生活の場が壻われ続けています。

 そんな状況を俎まえて、工場で発生するスラグを活用して営 地を実現できないか

と日本野奯の会から提 があり、

50

四方のコアジサシマウンドを造りました。未だ営

は確認できていません( たような生態のコチドリは毎年営 している)が、いつか 営 してくれることを っています。

1980年代に整備されたグリーンベルト

人と自然が共生する「大同の 」を造る

コアジサシ

(9)

F E A T U R E 1

V O I C E

知多工場で見ることのできる野鳥たち

森の未来ヘ向けて

 「大同の づくり」で植えた 木も成長を続け、 高

4

5m

を超えるものも出てきました。今後も緑を増やし、質を高める

努力を続けるとともに、ビオトープ池までの散策路の整備や西地区そのもののクリーン化を進め、従業員の働きやすい環境 づくりはもちろん、その家族や地域住民の方々も自然とのふれあいを楽しんでいただける づくりを目指していきたいと考 えています。

 ここに げるのはほんの一部です。ほかにもたくさんの種類の野奯たちが季節ごとに「大同の 」を訪れてくれます。

 知多工場には、建設当 から緑豊かな工場にしようという思想がありました。 先 方が営々と育んできた工場緑地は、単なる法に定められた緑地ではなく、 地域の貴重な自然資源となっています。そしてこれからも守り育てていか ば なりません。知多工場が続く限り、この自然は守られ続ける。これも一つの大同 のDNAであり、知多工場の緑地はすでに知多半島の自然環境の一部であるとの

認識でより一層の充実を図り、更に後進につないでいきたいと思います。

知多工場環境エネルギー室一同

イラスト作成:エコ ソリューションズ ネットワーク株式会社

ウグイス

アオジ

ハクセキレイ

シジュウカラ

コゲラ ビオトープ

約1500m2ある造成池。

(10)

F E A T U R E 2

特集

2

 大同特殊鋼の安全への取り組み

安全のために

当社は、「安全と健康は幸せの原点」「安全無くして生産なし」「安全は全てに

優先する」という

3

つの基本理念のもと、日々安全活動に取り組み、従業員の

安全確保と労働災害の撲滅に努めています。

53

回(平成

24

年)鉄鋼安全表彰において「安全栄誉賞」を受賞

安全活動について

 当社は 立以来、労働災害 のため、日々安全活動に注力しています。

 

1995

年には安全行動

3

原則「止める・絲れる・足元確認」の導入、

2005

年には特別安全対策チーム立ち上げ(

2006

年に安

全推進部として正式発足)と各事業場安全推進チームの再編・拡充、

2008

年には危険体感教育の導入など、全社規模での安

全活動の活性化を図っています。

 安全推進部は全社安全活動の羅針盤であり、各事業場間の横串的存在を担っています。安全を最優先で行動する風土を構

築するための新たな安全教育や仕組みづくりへの取り組み、設備の本質安全化を目指した新技術の導入・評価などを積極的 に行い、職場の安全化と全社安全活動の底上げに寄与しています。

 各事業場ごとの安全活動は事業場長直 の安全推進チームを主体として展開しています。課題や りごとに対して、職場

自らが改善を図り、安全推進チームも課題解決のために人的・予算的な支援を行う、という 方向のアクションを実行し、各職 場の安全化を加速・活性化しています。

 また当社のみならず構内協力会社に対しても、分け隔てのない安全配慮・支援を行うことで、事業場全体の安全を確保し

ています。

 一般社団法人日本鉄鋼連盟が選定する鉄鋼安全表彰にて、加盟全

6

事業場が安全表彰を受賞しました。

 これは安全成績が良好で他の規範となる事業場に 与される賞であり、特に最高成績の事業場に墛られる「安全栄累

賞」を星崎工場、渋川工場が受賞しました。

 これらの表彰に大じ よう、今後も活発な安全活動を展開していく所存です。

53

回鉄鋼安全表彰受賞事業場

• 安全栄誉賞: 星崎工場、渋川工場

• 優秀賞: 築地テクノセンター

• 優良賞: 知多工場、川崎工場(現川崎テクノセンター)

• 年間無災害賞:王子工場、渋川工場、築地テクノセンター

(11)

F E A T U R E 2

 星崎工場のスローガンである「“万が一 きるかも”の危険意識の定着化」を目 指し、日々安全活動を実施しています。また、目標である5年連続無災害を達成

させるため、「墠場ミーティング」の徹底、一人作業における潜在リスクの低減策 の実行、そして工場内コミュニケーションの活性化を図っています。独自活動と して、作業現場での不安全行動・状態を見 く力を養うセーフティーリーダー教

育や、作業スペース 増活動による作業環境改善を進めています。

 今回の「安全栄累賞」の受賞は大変名累なことです。しかしこれは一つの通過 点でしかありません。今後もゼロ災害を継続するために、潜在災害要因の発 と 改善を積極的に推進していきます。

V O I C E

∼星崎工場から∼

安全教育について

 当社のような鉄鋼業では、 大なエネルギーを使用し、多種多様な生産工程を有す る製造現場があります。作業の性質上、重俭な災害につながる危険も多く潜んでいま す。このため、災害の さに気づかせる「危険体感塾」と危険を見 く力を養う「危険 予知塾」を設け、安全感性の高い人材育成に努めています。

危険体感塾について

 知多工場および渋川工場に「危険体感塾」を開講し、危険体感教育を進めています。

通常ではなかなか体感できない重俭な につながる可能性の高い災害を 体感

することで、不安全行動・不安全状態の ろしさを再認識し、ルールを守ることの重要 性を理解させながら、個人の安全感性の向上に努めています。

 なお知多工場では、開講以来

4

年半で約

11,000

人の受講を達成しました(

2012

6

月末現在)。

危険予知塾について

 重俭な を未然に防止するには、作業に潜む「危険」「異常」「変化」を見 く力を

向上させることが大変重要となります。

 知多工場ではこの「危険を見 く力」を育てるために「危険予知塾」を開講しました。 不安全行動・不安全状態を立体的に再現し、潜在的な危険を見つけ出す訓練を行って います。

 今後も「危険体感塾」と「危険予知塾」を中心とした安全教育を積極的に推進しなが

(12)

T O P I C S

T O P I C 0 3  環 境 負 荷 低 減 へ の 取 り 組 み T O P I C 0 1  企 業

T O P I C 0 4  環 境 負 荷 低 減 へ の 取 り 組 み T O P I C 0 2  企 業

2014年度までの3年間を実行期間とする中期経営計画を策定い たしました。

「企業体質強化」と「成長戦略の実現」を経営基本方針として掲げ、 総合特殊鋼メーカーとしての“お客様へのソリューション提供”と“グ ローバル競争力強化”を目指します。

知多工場(愛知県東海市)へ200億円を投じ、製鋼プロセスの 本 的な合理化を目指す大型投資を行います。

投資内容としては、製鋼プロセスの整流化、150トン大型電気炉 の導入と連続鋳造ラインの150トン対応化で、稼働開始は2013年

秋を予定しています。

知多工場は当社の 鋼の90%を生産する主力工場であり、 鋼

生産量の規模は特殊鋼一 製鋼所としては世界でも最大級です。今 回の大型投資により、生産能力、競争力、環境対応を具備した世界 最高水準の特殊鋼製鋼所へリフレッシュします。

大同特殊鋼グループ

2014

中期経営計画を

策定しました

知多工場への大型戦略投資を行います

2011

年度の主なトピックス

当社と三菱商事株式会社、 国モリコープ・インクの3社は、

「インターメタリックスジャパン株式会社」を岐阜県中津川市に設 立しました。

同社は、大同特殊鋼の持つ 石製造技術、三菱商事の持つ国内 外販売ネットワーク、モリコープの持つレアアース供給力を総合 的に活用し、次世代ネオジム焼結 石の製造事業に取り組んでい きます。

当社の「集光型太陽光発電システム」が、第25回中日産業技術賞

において中日新 社賞を受賞しました。中日産業技術賞は1986年 に設立され、毎年度優れた産業技術や製品開発を 彰しています。 当社の受賞は第9回の「レビキャスト・真空吸引鋳造法による 倠 チタン部材製造法の開発」に続き、2回目となります。次代を担う

エネルギーとして、集光型太陽光発電システムの更なる技術の向 上に努めます。

次世代ネオジム焼結磁石を製造する

(13)

T O P I C S

T O P I C 0 7  環 境 負 荷 低 減 へ の 取 り 組 み T O P I C 0 5  ス テ ー ク ホ ル ダ ーに 対 す る 取 り 組 み

T O P I C 0 8  企 業 T O P I C 0 6  社 会 貢 献

東日本大震災にともなう電力供給問題を受け、全社 げて各種 施策を推進しました。主な内容は以下のとおりです。

東京電力管内

• 渋川工場の製鋼・鍛造部門を中心に製造を抑制し、平日9時から

20時までの使用電力を25%削減。

中部電力管内

• 7・8月の火・水紺昼間時間帯(13時~16時)に、知多工場の製鋼

部門を中心に操業を抑制し、使用電力を約10万kW削減。 本社・事務所部門

• 本社・事務所部門の休日を土・日紺から日・月紺に変更。

9月1日の防災の日に合わせ、愛知県内の各事業場において防災 訓練を実施し、約2,500人が参加しました。

従来の安 確認システムや災害伝 ダイヤルなどを中心とする情 報伝達から、津波を想定した高所への避倘、避倘経路の確認、避倘 時間の検証などに訓練内容を見直しました。

連結子会社の大同興業株式会社とともに、上海市に新会社を設立 しました。

新会社「大同特殊鋼(上海)有限公司」は、成長する中国市場での 事業活動を更に拡大するため、大同興業の100%海外子会社であっ た上海大興 易有限公司と当社上海事務所を統合・強化する形で営 業活動を開始しました。

同社は、特殊鋼鋼材、素形材製品、熱処理炉などの市場開拓と拡 販、および各種原料や資材調達の拡充に加え、グループ全体の基盤 強化に向けたサポート拠点の役割を担います。

平成23年度愛知県献 運動推進大会が開催され、当社は 生労 働大 賞を受賞しました。当社は、1972年以降の39年間で、延べ

18,758人が献 を行っており、長年にわたる献 運動への貢献が

評価され、今回の受賞に至りました。

2011

年夏の節電に取り組みました

最大規模の避難訓練を実施しました

(14)

CSR

Corporate Social Responsibility

:企業の社会的責任)の重要性が海外だけでなく国

内にも浸透しています。社会の持続的な発展を維持していくために、経済面だけでなく環境、社会

面も含めた活動が企業に求められています。

 当社では、お客様、株主・投資家、地域社会、従業員をステークホルダーと捉え、トリプルボトム

ライン(社会、環境、経済)に基づいて全方位的な活動を行っています。

社会への責任と貢献

大同特殊鋼の考えるステークホルダー

大同特殊鋼の考える企業活動

お客様

従業員

株主・投資家

地域社会

企業活動

社会面 環境面 経済面

トリプルボトムライン

(15)

 当社は

CSR

活動をサポートする母体として各種委員会を設置し、ステークホールダーの要請に対応しています。

2007

年度に、

CSR

活動全体を総括する「

CSR

委員会」を設置し、

CSR

活動の更なる強化、

CSR

の取り組みに対する全社的な方向

づけを行っています。

報告

CSR

活動推進体制

指示

当社は、企業倫理憲章の制定、行動基準の明文化などを通じて全社に社会的責任への指針を周知徹底させてい

ます。また

2007

年度には

CSR

の推進体制を刷新し、全社的な

CSR

への取り組みの更なる強化を図っています。

CSR

経営

CSR

推進体制

各事業部・各事業場 本社・支店・営業所 グループ会社

CSR活動実行

CSR委員会

リスクマネジメント

委員会 人事労務委員会 技術委員会 安全・衛生委員会 環境・エネルギー委員会

(16)

ガバナンス体制

 当社では、監査役制度設置の経営体制を採用し、変化の激 しい経営環境に対応すべく、コーポレート・ガバナンスを経営 の最重要課題の一つと認識し、経営の効率化、意思決定の適 正化・迅速化および経営の透明性の確保に向けた取り組みを 行っています。

 

19

名の取締役(うち社外取締役

1

名)による業務執行は、使用 人と共有するグループ目標のもと、事業部門別の年間計画に基 づいて行われています。

 「取締役会」(毎月

1

回以上)を開催し、重要事項の決定ならび に取締役の業務執行状況の報告を行います。重要事項の意思決 定の機動性を高め、より緊密な情報伝達の場を確保するために 「経営会議」(原則毎月

1

回以上、常務以上出席)を、また取締役 の職務の執行の効率性を高め、経営計画の進捗状況をレヴュー するために、「常勤役員会」(毎月

1

回)を開催しています。  監査役は

3

名(うち社外監査役

2

名)で、経営会議、取締役会な どの重要会議に出席するとともに、各事業部および連結子会社 を往査するなど、取締役の業務執行を監査しています。

[業務執行・監査・監視および内部統制の仕組み]2012年6月28日現在

R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y

株主総会

グループ会社

選解任 選解任 選解任

代表取締役 担当取締役

リスクマネジメント委員会

内部統制委員会

監査部(内部監査) 本社管理部門・事業部

担当弁護士

(財務報告の信頼性確保)

ホットライン担当

相談・通報者 監査役会

監査役 3名 うち社外監査役 2名

会計監査人 (外部監査)

リスクマネジメント・ コンプライアンス

担当役員 取締役会

取締役 19名 うち社外取締役 1名

監査

会計監査

監視

監査

指示

助言 支援

報告

報告 監査

報告 相互連携

コンプライアンスの相談・通報窓口 (ホットライン)

報告

監査

CSR経営

(17)

リスクマネジメントとコンプライアンス

 当社では、リスクマネジメントおよびコンプライアンス重視の 経営を実践しています。

 具体的には、リスクマネジメントに関する基本的な事項を「リス クマネジメント規程」にて定めているほか、当社グループにおい て近い将来に発生が予想されるリスクおよび潜在的リスクのマネ ジメントについて審議し、当社常勤役員会および当社取締役会の 諮問に答申する機関として、当社代表取締役社長を委員長とする 「リスクマネジメント委員会」を設置し、リスクマネジメントおよび コンプライアンスの全社統括責任者としてリスクマネジメント・コ ンプライアンス担当役員を選定しています。

 また、コンプライアンスの相談・通報窓口として、リスクマネジ メント・コンプライアンス担当役員、担当部門および社外の弁護 士へのホットラインを設置しています。更に、『大同特殊鋼企業 倫理憲章』および『大同特殊鋼の行動基準』を制定し、全従業員 およびグループ各社に周知徹底しています。併せて、重大事故 が発生した場合に備え、関係者のいち早い情報の共有化、ス ピーディーでかつスムーズな対応処置、および、企業活動への影 響の最小化を目的として「重大事故発生時の緊急対応体制規程」 を定め、全従業員およびグループ各社に周知しています。  なお、財務報告の信頼性を確保するため、金融商品取引法に 対応した当社およびグループ会社における体制の整備と運用に 関する基本的な事項を「内部統制規程」にて定め、「内部統制委 員会」を設置しています。

 今後も当社グループ全体としてのリスク管理体制の強化に努 めてまいります。

2011

年度における取り組み

 「リスクマネジメント委員会」を継続開催し、重点管理リスクへ の対応など平時のリスクマネジメントに引き続き注力しました。 特に、取引先との契約書内容の充実化、技術情報漏洩防止対策 および防災対策については、役員をリーダーとする全社横断的な ワーキング・グループを展開しました。また、全社防災訓練およ び関連会社防災訓練を実施しました。

 コンプライアンスについては、内部通報制度の窓口および受 付手段についてビラ配付などにより周知したほか、『大同特殊鋼 の行動基準』の内容をよりわかり易く、親しみやすいものに改訂 するとともに、階層別研修などの定期的開催および社長メッセー ジの発信などにより、法令遵守および企業倫理の徹底に取り組 みました。

 財務報告の信頼性確保については、「内部統制規程」および 「内部統制委員会規程」に基づく運用を継続しました。また、各室

長向け研修を実施しました。

 上記事項については、関係部門における内部統制システムの 整備・運用状況および今後の整備・運用計画とともに、取締役会 に報告しました。

大同特殊鋼企業倫理憲章

 当社は、次の8原則に基づき、国の内外を問わず、すべての法律、国際ルールおよびその精神を遵守するとともに、

社会的良識をもって行動します。

1. 顧客、社会に信頼され、満足される「技術・サービス・品質」を通じて社会に貢献する。

2. 公正、透明、自由な競争と適正な取引を行う。また、政治、行政との健全かつ正常な関係を保つ。 3. 株主をはじめ、社会と広くコミュニケーションを行い、企業情報を積極的かつ公正に開示する。

4. 社員の多様性、人格、個性を尊重するとともに、安全で働きやすい環境を確保し、ゆとりと豊かさを実現する。 5. 環境問題は、人類共通の課題であることを認識して、積極的、自主的に行動する。

6. 良き企業市民として、企業倫理・法令遵守による企業活動を行う。また、個人情 報・顧客情報保護に留意する。国際的な事業活動においては、現地の文化・慣習 を尊重し、その発展に貢献する経営を行う。

7. 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは断固として

対決する。

8. 経営トップは、本憲章の精神の実現のため、率先垂範して社内への徹底、グルー プ企業・取引先への周知および社内体制の整備を行うとともに、本憲章に反する 事態が発生したときには、自ら問題解決に当たり、迅速かつ的確な情報公開を行 い、再発防止に努め、厳正な処分を行う。

R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y

CSR経営

(18)

07 08 09 10 11 06

05 04 03

1.00 1.00 0.981.07

0.68

0.39 0.44 0.410.46 1.2

0.8

0.4

0

ステークホルダーに対する取り組み

ステークホルダーに対する取り組み

当社は、「お客様」、「株主・投資家」、「地域社会」、「従業員」といったステークホルダーに対して、社会・環境に

配慮した事業活動を行っています。

品質保証委員会

 大同グループでは、昨今の大きく変化する社会環境の中、

2006

年から、品質担当常務取締役を委員長とした「大同グルー プ品質保証委員会」活動を実施しています。[委員:大同各工場 の工場長、製造各関連会社の品質保証部門長]

 委員会では、情報共有化による「重要課題の早期解決」、共通 課題の改善による「品質クレームの未然防止」、ベース活動によ る「品質保証基盤強化」などを図り、大同グループとして更にお 客様の信頼を確固たるものにするための活動を展開しています。  また、資格づけ教育の充実、競技会などによる第一線作業者 のスキルアップなど、人財育成活動にも力を入れています。

品質クレーム指数

[品質保証委員会の主な活動]

人財育成活動(例)

1

)品質情報の共有化

• 全社の総知を結集

• 品質ソリューションセンター

• 水平展開活動

2

)共通品質課題の改善

• 識別管理強化

(ツールの拡大、教育) • 変化点管理の強化

• 過去トラブル事例集の蓄積・活用

3

)ベース活動

• 分析分科会

• 非破壊検査分科会

• 火花検査分科会

• 規格分科会

•重要品質課題の早期解決 •品質クレームの確実な再発防止

•資格づけ教育の充実、競技会など による第一線作業者のスキルアッ プを図っています。

超音波探傷競技会 風景 施策

効果

鋼材品質保証の基盤3技術

『人財育成』『精度管理向上』 『新技術』の視点で改善に取り組み

基本に立ち返り、公的規格をはじ めとしたお客様要求事項の明確化

•品質クレームの未然防止

•品質保証基盤強化(含、人財育成)

お客様に対する取り組み

 当社は、創業以来、常にお客様から信頼される会社を目指し、優れた商品の開発力とともにお客様から高い評価を受 けています。現在、大同グループ品質保証委員会を柱とした品質管理改善活動を進め、「当たり前のことを当たり前にや るという風土」を強化するとともに、「変化に強い」大同グループを作り、グループ全体としてお客様の満足度(

CS

)を高め

(19)

品質教育

 当社では、「品質は現場で造り込む」との基本思想から、第一 線作業者に対する品質教育に力を入れています。

 具体的には、

Q7

手法(パレート図、散布図、特性要因図な ど)、

N7

手法(連関図、系統図、マトリックス図など)、

IE

手法(工 程分析、作業分析、稼働分析など)などを階層別に全社員に対し て教育し、それらの手法を自主管理活動(

JK

=小集団サークル 活動)など現場改善活動の実践で活用し、大きな成果を得てい ます。なお、優れた自主管理活動を行ったグループに対しては 表彰を行い、更なるモチベーションアップに努めています。

製品中の有害物質管理

 製品に対する有害物質の非含有要求が益々高まる中、当社で は、環境

ISO14001

、品質

ISO9001

などを活用し、製品中の環境 負荷物質を管理する体制を強化しています。

[品質保証に関する有害物質管理]

• カドミウムおよびその化合物

• 6価クロム化合物

• 鉛およびその化合物

• 水銀およびその化合物

• ポリ臭化ビフェニル類(PBB類)

• ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE類)など

[大同グループの

ISO9001

認証取得状況]

大同各工場:全工場認証取得済み • 特記事項(渋川工場)

AS9100(航空宇宙品質システム)、

および特殊工程認定Nadcap

(熱処理、非破壊検査、材料試験)取得 関連会社:全製造関連会社で認証取得済み 自主管理活動テーマ数

大同本体:約1,800テーマ/年

(うち品質関連290テーマ)

関連会社:約1,100テーマ/年

自主管理活動実践教育

大同グループ小集団活動発表大会

品質調査実践講座:実習状況  また、スタッフのモノづくり力の向上を目的に、

2009

年から

「品質調査実践講座」を開講しています。

 これは、座学と実習により、製品の出来栄えを評価する機械・ 内質試験に対する理解を深めることを狙いとしています。

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ステークホルダーに対する取り組み

(20)

株主・投資家に対する取り組み

 当社は、企業価値向上へ向けての絶えざる改善を進めるとともに、適時的確な情報開示、コミュニケーションの充実を 通じて、経営の質を高めてまいります。

機関投資家の皆様とのコミュニケーション

 当社の経営状況や経営戦略をご理解いただく機会として、機 関投資家・証券アナリストの方々を対象とした決算説明会を年

4

回開催するとともに、中期経営計画説明会や主要工場の施設見 学会を開催しています。また、国内外の機関投資家、アナリスト との個別ミーティングを精力的に実施し、継続的なコミュニケー ションの確保に努めています。

 これらの

IR

活動で寄せられたご意見は、経営層をはじめとする 社内各部門にフィードバックし、今後の事業経営に反映させるよ う努めています。

株主・個人投資家の皆様とのコミュニケーション

 株主の皆様には、期末・第

2

四半期決算後に送付する報告書な どの刊行物のほか、アニュアルレポート、

CSR

報告書、有価証券 報告書などを通じた幅広い情報提供を行っています。また個人 投資家の皆様に対しては、上記情報ツールを自社

Web

サイトで 開示し、当社グループに対する理解を深めていただけるよう努め ています。

 また、当社ではステークホルダーの方々が当社グループに対す る一層の理解を深めていただけるよう、自社

Web

サイトにトップ メッセージのほか、業績、グループ情報、トピックスなどの関連情 報を掲載しており、幅広くかつタイムリーな情報提供に努めてい ます。

SRI

(社会的責任投資)への組み入れ状況

 当社は、世界の代表的な社会的責任投資(SRI)指標である“FTSE4Good Index Series”に採用されて

います。これは2004年以来の継続採用となります。

 FTSE社は、イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙とロンドン証券取引所が共同出資する独立企業で

す。同社の指標は、国際的に認められる企業責任基準を満たした企業を識別し設定されており、世界中 の投資家に広く用いられています。

 2012年3月末現在、世界全体で約730社、そのうち日本では約180社が“FTSE4Good Index Series”

に採用されています。

説明会

工場見学会

情報開示ツール •有価証券報告書 •事業報告書

•アニュアルレポート(英文) • CSR報告書

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ステークホルダーに対する取り組み

(21)

ステークホルダーに対する取り組み

地域社会に対する取り組み

 大同特殊鋼は、地域社会への責任と貢献を重視しています。当社は、中部・東海から関東にかけて

6

工場を擁し、関連す

る多くのグループ企業とともに、広い地域で雇用の創出に貢献しています。また、各事業場単位では、さまざまな催し事を 通じて地域住民とのコミュニケーションを深めています。

星崎工場

「観桜会」

 星崎工場では、毎年桜の季節に開催す る「観桜会」が恒例行事となっています。 地域の皆様にグラウンドを開放し、

3

日間 で約

1,500

人の方に桜見物を楽しんでい ただいています。

「秋の祭典」

 

1973

年に始まり、毎年

9

月に開催して いる「秋の祭典」では、地域の方とのふれ あいを図るため、地域中心の運動会と従 業員対象の競技大会を実施しています。

「ホタル鑑賞会」

 「ホタルの飛ぶ鉄鋼会社」をスローガ ンに

2004

年に活動を始め、ホタルの成 育する環境を工場内に作り、多くの方々 にホタルの光を楽しんでいただいてい ます。

渋川工場

「大同ふれあいフェスティバル」  毎年

9

月に「大同ふれあいフェスティバ ル」を開催し、日頃から工場運営へのご理 解・ご協力をいただいている地域の方々 に、盛りだくさんの企画・イベントを楽し んでいただいています。

「河川清掃」

 地域の環境美化活動として、鍛造工場 と製鋼工場の間を流れる前金沢川と川沿 いの市道の河川清掃を実施しています。

地域社会貢献活動

 各工場における主な活動は以下のとおりです。

知多工場

「サマーフェスタ元浜」

 知多工場では、東海市の横須賀・養父・ 高横須賀・中ノ池自治会が毎年

8

月に主 催する「サマーフェスタ元浜」に協賛して います。キャラクターショー、野外映画 会、盆踊り、花火などが行われ、毎年多く

の皆様が訪れます。

川崎テクノセンター

「工場周辺の清掃」

 ボランティア活動として、

2003

年度か ら工場周辺のゴミ拾い活動を月に

2

回の ペースで実施しています。

R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y

ステークホルダーに対する取り組み

(22)

築地テクノセンター

「納涼盆踊り大会」 「東築地学区大運動会」

 築地テクノセンターのある名古屋市港 区東築地学区の恒例行事「納涼盆踊り大 会」「東築地学区大運動会」開催のため、 毎年グラウンドを開放しています。

王子工場

「グラウンド開放」

 工場休日に近隣住民にグラウンドを開 放し、地元の少年野球チームなどに利用 していただいています。

文化活動支援 名演奏家シリーズ

 中部日本放送株式会社の企画・主催により1987年に始まり、1991年から当社の 単独協賛で「名演奏家シリーズ」を毎年開催しています。本シリーズは「大規模ホー ルでのオペラ、フルオーケストラの演奏に飽き足らない音楽愛好家の皆様に、室内 楽専用のホールで一流の演奏をじっくりと楽しんでいただく」というコンセプトに基 づき、個性的なリサイタル・シリーズとして、地域の音楽文化に貢献しています。

2011

年プログラム

10

14

日(金)19:00開演 電気文化会館ザ・コンサートホール

定子

ソプラノ・リサイタル

~“日本の歌”の核心に迫る至芸をたっぷりと~

11

1

日(火)19:00開演 電気文化会館ザ・コンサートホール

熊本

マリ

ピアノ・コンサート

~ワルツ、タンゴ、メヌエット… 心高めるリズムに乗って~

11

25

日(金)19:00開演 三井住友海上しらかわホール

チョ・ソンジン

ピアノ・リサイタル

~驚異の17歳とてつもない才能の出現!~

12

7

日(水)19:00開演 電気文化会館ザ・コンサートホール

篠崎

史紀

ヴァイオリン名曲コンサート

~N響第1コンサートマスタープロデュース公演~

©Masayuki Nakajima

トピックス

©Satoshi Matsui

©K.Miura

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ステークホルダーに対する取り組み

(23)

従業員に対する取り組み

健康・衛生体制

 当社では、従業員の健康・衛生に関して、医療機関や健康保険組合と連携して、継続的な活動を実施しています。

保健指導体制

 当社では、充実した産業保健スタッフ体制で保健衛生活動お よび構内作業員の健康増進活動を進めています。主要事業場に は診療所が設置され、ヘルスキーパーが構内作業員の腰痛対策 などを行い、定例の健康診断後には全従業員を対象として健康 指導を実施しています。

 また、健康保険組合と協力し、ウォーキングやヘルシーメ ニューの食育などさまざまな健康増進活動を展開しています。

メンタルヘルスフォロー体制

 従業員のメンタルヘルスをフォローする体制は、産業保健ス タッフを中心に、各事業場にメンタルヘルスリーダー(職制窓 口)を置き、労組との連携や外部カウンセリング(

EAP

)も設置し、 従業員だけでなくその家族も含めた支援体制をとっています。  また、セルフケア・ラインケア教育、保健師出前教室、ストレス 診断と快適職場への取り組みなど、予防措置に重点を置いたメ ンタルヘルス対策を展開しています。

AED*

の設置と救急救命講習

 当社では人命尊重の観点から、全

11

事業場に

AED

を配置する とともに、キーマンを対象とした救急救命講習を実施しています。

* AED(Automated External Defibrillator=自動体外式除細動器):電気ショックを与え心 臓の働きを戻すことを試みる医療機器。

健康増進活動

産業保健スタッフ体制 メンタルヘルスフォロー体制

健康日本21活動

スマイルチャレンジ (ウォーキング)

各事業場イベント

(ウォーキング、ボウリングetc.)

生活習慣病予防 セミナー

プチッとセミナー(糖尿病対策) ヘルシーメニュー昼食会(食育)

健康増進表彰制度

まめ賞[健康管理手帳の活用] 年間ウォーキング賞

健康努力者表彰

産業医 常勤 4

非常勤 1

保健師 10

看護師 3

ヘルスキーパー 4

合計 22

* Employee Assistance Program

大同特殊鋼

労組 独身寮

メンタルヘルス リーダー

専門機関 (医師・弁護士など) 産業保健

スタッフ 上司

従業員

家族

EAP*

(外部カウンセリング)

AED

事業場イベント:君津工場(マザー牧場ハイキング)

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ステークホルダーに対する取り組み

(24)

仕事と生活の調和

 当社では、従業員が 、各々のライフステージにおいて仕事と生活のバランスをとり、「仕事の充実」と「仕事以外の生 活の充実」の好循環がもたらされることが会社の発展につながるものと考え、各種制度の導入や職場環境の整備を図っ ています。

労働時間の自由化と短縮

 柔軟で自律的な働き方の実現と労働時間の短縮のため、フ レックスタイム制度、積立休暇制度(失効する年次有給休暇を最 大

50

日まで積み立て、ボランティア活動などの際に有給休暇を 取得できる制度)、ノー残業デーを導入しています。

育児支援制度

 育児を行う従業員に対する支援制度として、法令の定める育 児休業、深夜業務の制限のほか、法を上まわる制度として次のよ うな制度を導入しています。

所定外労働の免除 時間外労働の制限 所定労働時間の短縮

小学校3年生までの子を養育する従業員

を対象とする。

子の看護休暇

小学校卒業前の子を養育する従業員を対 象とし、子の数にかかわらず1年に10日ま

で有給の休暇を付与する。半日単位で取 得することができる。

介護支援制度

 介護を行う従業員に対する支援制度として、法令の定める時 間外労働の制限、深夜業務の制限のほか、法を上まわる制度と して次のような制度を導入しています。

介護休業 介護対象者業を取得できる。1人につき、通算365日間休

所定労働時間の短縮 介護休業期間と通算して労働時間を 365日間、所定

1日2時間まで短縮する。

所定外労働の制限 所定労働時間を超えて労働させない。

介護休暇

家族を介護する従業員を対象とし、介護 対象者の数にかかわらず1年に10日まで

の有給の休暇を付与する。半日単位で取 得することができる。

エイジフリー社会を目指して

 高年齢者の継続雇用制度の導入などを義務づける改正高年 齢者雇用安定法が

2006

年に施行されましたが、当社はこれに 先駆けて

1992

年から定年後再雇用制度を導入し、その後も労 使協議を経て、現在の「マイスター制度」として社内に深く浸透 しています。

ポジティブ・アクション

 当社では

2003

年よりポジティブ・アクション

*

の推進活動を行っ ています。

2005

6

月には均等推進企業愛知労働局長優良賞を 受賞しました。また、男女雇用機会均等法の改定にともない、社 員の要望にも留意して積極的に育児休業などの制度改定を行っ ています。更に

2006

年には、人事制度を改定して、専任職(一般 職)を総合職に統合。性別に関係なく活躍できる環境づくりに取 り組んでいます。

2008

年からは女性社員の更なる能力発揮と活 躍機会拡大のため、スキルアップを目的とした講座がスタートし ています。

* 固定的な性別による役割分担意識や過去の経緯から、男女労働者の間に事実上生じてい る差を解消するために、企業が行う自主的かつ積極的な取り組み。

年 平均年齢 (女性のみ)

勤続年 (女性のみ)

女性役職者比率(%)

(旧等級 係長以上/ 女性従業員数 (出向除く))

1987 27.8 5.7 0.4 1993 27.6 5.8 0.3 2001 30.0 8.4 3.7 2003 32.6 11.2 7.2 2008 38.4 16.9 12.5 2009 38.7 17.2 12.8 2010 39.1 17.5 12.0 2011 40.1 18.2 15.6

ファミリー・フレンドリー・マーク認証

 当社は

2005

10

月、愛知県よりファミリー・フレンドリー企業 としての認証を受けています。これは仕事と家庭の両立に配慮し た取り組みを進める愛知県内の企業を認証する制度で、認証取 得企業にはファミリー・フレンドリー・マークが与えられます。この マークは、企業を象徴するビルが手をさし延べてビル(企業)の 中で働く人の手と結び合い、両者

の結びつきに温かいハートが通う 姿を表現しており、「企業とそこに 働く人が家庭的責任と仕事の責任 を両立させながら、ともによりよい 社会を築いていこう」という気持ち が込められています。

愛知県ファミリー・ フレンドリー・マーク R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y

ステークホルダーに対する取り組み

(25)

管理職/スタッフコース教育体系 

エキスパートコース教育体系 

従業員教育

 「企業は人なり」これが大同特殊鋼の考えです。当社では教育を従業員一人ひとりがその役割に応じた「プロフェッショナ ル」となるための支援と位置づけ、新入社員から管理職まで各階層に必要なマインドやスキルを身につけるためのさまざま な研修プログラムを独自で構築し、従業員一人ひとりの成長のためのさまざまな環境を整えています。

スタッフ系従業員の教育

 当社では各階層で必要とされる能力を 昇格前に修得するべく、人事制度の一環 として、昇格要件とした階層別研修を実 施しています。これによって、昇格後の業 務をより高いレベルで、円滑に遂行でき る仕組みです。

新入社員研修(プレゼンテーション研修)

生産原価管理実習

富士登山 階層別教育

職責・役割 管理技法 基本職能 専門技術 安全衛生 自己啓発 生涯設計

ものづくりのプロを育てる

教育体系

 当社が「技術の大同」「品質の大同」と 自負しているのは、現場のものづくりに 対する意識の高さゆえです。

 当社では、その意識の高さを維持・向 上すべく役割に応じた研修プログラムを 整え、体系的に実施しています。  また、入社後

1

年間は大同特殊鋼技術 学園で、「

21

世紀を担う明るく自律した 人材の育成」をスローガンに、

1

年間にわ たり資格取得や専門教育だけでなく心身 教育など幅広い知識の吸収と人格形成を 目指した教育を行っています。

R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y

スター セミナー

木曽駒塾

高等経営学 講座

マネジメント ディベロプメント

プログラム

ニューライフ プランセミナー (58歳~)

会︵

学︵

学︵

部門指定、

OJT 選抜・指名 自己啓発 生涯設計

必修 選択必修

部長

次長

課長

係長

係員

TOEIC

受験

3年目

研修 新入社員 フォロー 新入社員 研修 新任室長

研修 経営戦略Ⅱ/技術戦略Ⅱ 部長昇格前

シナリオプランニング 次長昇格前

リーダーシップ/コーチング

コンプライアンス/安全衛生/環境エネルギー 経営戦略Ⅰ/技術戦略Ⅰ

意思決定/組織論 課長昇格前

コーチング基礎/ファシリテーション マーケティング アカウンティング 係長昇格前研修

RE教育…若年層専門研修

文系総合講座/理系他事業部研究 品質基礎講座/経済性工学 特許講座

班長 フォロー

研修

育︵

6

定︵

育︵

育︵

育︵

ー︵

58

T H P

J K ︵ Q 7 / N 7

︶手

新任係長 研修

新任工長 研修

新任班長 研修

配属2年目

配属5年目 フォロー研修

配属7年目 フォロー研修

ステークホルダーに対する取り組み

従業員に対する取り組み

マーケティング 基礎 アカウンティング

(26)

安全

 当社では、「従業員は宝であり財産である」という基本理念に立脚し、「安全と健康は幸せの原点」という普遍的な認識を 共有し、労使協が三位一体の活動を展開しています。また、自然災害に対する防災体制の充実にも注力しています。

安全管理体制

 当社では、副社長を頂点とし、常時、全社的な対応が可能な安 全管理体制を整えています。「安全は全てに優先する」という基 本方針に基づき、安全推進部が全社の羅針盤であると同時に事 業場間の横串機能を発揮し、各事業場の安全チームと連携をと りながら職場のハードとソフトの改善や安全アシスト技術の開発 などを行っています。

 また年間を通じて経営陣を交えた安全衛生行事を編成し、 労使協が一体となって目に見える形で安全衛生活動を進めて います。

防災

 多くの従業員、設備、施設を抱える当社にとって、近く予想される東海大地震をはじめ自然災害に対して可能な限りの備 えを施すことは大きな社会的責務です。この自覚に立ち、防災マニュアルの整備、避難訓練の実施など防災教育の徹底を 図るとともに、緊急地震速報装置の設置、災害発生時の連絡網整備など防災体制の充実に力を入れています。

安全成績

 製造業における事故発生率は全産業の 平均レベルを下回っており、鉄鋼業は特 に低位安定した推移を示しています(グラ フ参照)。大同グループは、そうした鉄鋼 業の中でも良好な実績を残しています。

事故発生率

鉄連総合  大同グループ  製造業  全産業

安全教育

 当社グループでは、社内スタッフ、オペレーター、協力会社の 垣根なく、現場に従事する全従業員を対象に共通の安全教育を 行っています。具体的には、コミュニケーション不足の危険性、 設備本質安全化、リスクアセスメントなどを中心に、安全配慮や 安全責任の大切さを職責別に教育しています。また近代の製造 プロセスでは稀になってきた危険を体感設備で再現し、従業員に 危険要因・回避手段を考えさせる取り組みも実施しています。

室長安全衛生教育

09 10 11 08

07 06 05 04 03 02 01 00 99

0.40 0.38 0.39 0.34 0.36 0.38 0.44 0.48

0.51 0.53

0.41 0.51

1.05 1.02 1.02 0.97 0.98 0.98 0.99 1.01 1.02 1.09 1.12 0.99

1.62 1.80 1.82 1.79 1.77 1.78 1.85 1.95 1.90 1.83

1.62 1.75

0.15 0.07 0.27 0.07 0.08 0.24 0.39 0.30

0.30

0.15 0.14 0.41 0.98 1.61

0.08 0.00

2.0

1.5

1.0

0.5

0

R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y

ステークホルダーに対する取り組み

参照

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